長期連載1「2011〜始まりはいつも雨〜」

2011

rain

2017年6月

空は梅雨の前の不安定な雲に覆われ、時折かすかに明るさを取り戻しつつあったが、どんより暗い帰り道は自然と人の足を速める

暑かったり、寒かったり、夏服に着替えたばかりの僕たちを変わりやすい気候が襲う

 

「お・・・。晴れてきたか・・・」

 

僕はふいに空を見上げた

雲の隙間から覗く太陽が、僕の歩くべき道を照らす

 

さあ、今日は帰って、子供達に何を作ってやろうか?

夕ご飯のメニューを考えながら、でも、数品しかレパートリーが無い僕は、コンビニに寄り、買い物をして、雨が降る前に急いで自宅に向かうのであった

 

そう

 

その時、すでに物語が始まっていたとは知らない僕が、そこにいた

長期連載シリーズ「2011」第1回「始まりはいつも雨」

Apple系ブログである部長ナビのページは、静かな時期を迎えていた

日々、忙しい仕事の中で、時間を見つけては記事を書いていたがやはり年度始めは忙しい上にApple系ブログはネタが乏しい時期でもある

リーク情報や、サンプル提供レビューをしてはいたが、祭の前の静けさがそこにはあった

沢山記事を書いても、何か満たされない、そんなフワフワした時期を僕は過ごしていた

 

GINZA2017の後、僕はさらなる飛躍を自分自身に誓っていた

あの会合でカムラ氏、村田さん(AppBank Store)、佐藤さん(DAQ)、よーたくん(YoutaChannel)に会った僕は、もっともっと頑張って、みんなが、そして、読者が喜んでくれるような質の高い記事を書いていきたい、自然とそう思うようになっていた

 

ただ、僕の中で1つだけ「迷い」があった

 

誰にも話していない、僕の中に秘めた「迷い」

この迷いを、神様は遠くから、そして、ずっと前から見ていたのかもしれない

 

成長したい僕の中にある「迷い」、それが引っかかって、記事に「迷い」が出る日もあった

 

自分はどうしたいのか

 

自分はどうあるべきか

 

自分と見つめ合う時間が欲しい、僕は日々の生活の中でそう思い始めていた。

もっともっと自分を成長させるため、僕は自分自身と会話し、どうありたいのか、どうあるべきか、何となく運営してきた1年9ヶ月を振り返って自分に聞いてみたかった

 

「ん?」

 

見上げると、空はいつの間にか雲に覆われ、どす黒く僕を覆っていた

 

頬を伝う雨が、梅雨の時期の訪れを告げる

この時期の雨は一気に強くなる、僕はそれを知っていた

 

地面を一気に濡らし、表情を変えてしまう雨は、まるで、神様が「違う角度で自分と向き合ってみなさい。いつも見ている道路も、ほら、違う表情だってあるだろう?」と語りかけているようだった

ドンドン暗くなっていく夕方の道は、風も強まり、木の枝葉もゆらゆらと揺れる

しばらくすると、雨も強まってきて、自然と僕は先を急いでいた

 

始まりはいつも雨

 

これから、まるで思いも付かないような結末が僕を待ってる

そんなことなどつゆ知らず、自分の意思とは無関係に、不思議な力で静かに、誰にも聞こえないように静かに物語の扉が開く

 

僕は、それに気付くはずも無く、濡れた靴を気にしていた

初夏の盛岡は、今日も雨

 

神様のいたずらが、また、始まる

 

〜次回予告〜

WWDC 2017の前に部長が感じていた「迷い」とは何か?

そもそも、タイトルは何を表すのか?

様々な謎に包まれた第2回は近日公開予定!心して待て!

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