長期連載1「男達のSIGMA〜始まりはいつも雨〜」

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ああ。わかっている。

今は冬だ。

こんな季節に雨が降るなんてことは無い

しかし、2016年の今年、「暖冬」と言われている現在、実際に盛岡にも雨は降っている

本来降り積もるべき雪は姿を変え、冷たい雨として俺たちの頬を伝う

 

何か、いつもとは違う冬

そう感じずにはいられない2016年1月の物語である

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長期連載シリーズ「男達のSIGMA」第1回〜始まりはいつも雨〜

盛岡には雨が降っていた

いつだってそうだ。

何か、ドラマが始まるときには決まって雨が降る

えもいわれぬこの思いをどう伝えれば良いのか、私はわからずにいた

 

時は2015年12月にさかのぼる

 

私は、ヒガシーサー師匠のご指導の下、SIGMAのマクロレンズ「カミソリマクロ」を購入した。運命の出会いからの電撃購入だった

たまたま中古で出品されていたこの「名品」は、瞬間的に落札されかねない人気を誇る

色々、出品していた業者と打ち合わせをし、結局、即、購入を決めた

それからの私の写真は大幅に変わった

中望遠のマクロレンズを手にした私は、EOS 70Dをますます持ち歩くようになり、ガンガンレストランで撮影しまくる日々が続いた

もはや、「食事」では無く「撮影」をしにレストランへ行く感じすらあった

それくらい、写真を撮るのが楽しかった。快感だった。ドーパミンドックドクだった。成長ホルモン出まくりだった

 

メニューを見ると、いつも私は思う

 

「どの料理が、一番撮影したときに映えるか」

 

そうだ。味など二の次。ポイントは「写真写り」コレが全てだった

私をそこまで変えたレンズ「カミソリマクロ」にドップリとハマっている自分がいた

24mmは片隅に追いやられ、カミソリマクロオンリーの生活が続いた

 

でも・・・

 

この、「満たされない」感じは何だろう

カミソリマクロで十分俺は満足しているはずなのに、この「不安とも、不満とも言えない気持ち」はなんだろう

 

空を見上げると、盛岡には季節外れの雨が降っていた

この時期の雨は路面の雪を溶かし、翌朝に凍らせる原因となる。足を滑らせて転ばないように気をつけなければいけない

岩手では普通の足裏全体を付けた歩き方、通称「ベタ歩き」をしながら、私は家路を急いだ

家に帰れば、レビュー商品が届いているはずだ。私は楽しみのはずだった

また、広報の方に褒めてもらえるようなレビューを書きたい。「部長さんのレビューを読むと思わず買っちゃいます」というメッセージが嬉しい

レビュアーという活動が本当に好きなんだと心から思う

それに欠かせない写真

気付かせてくれたのはもちろんg.O.R.iさんだが、私はそれほど高いレンズは買えないので、カミソリマクロを使って練習をすることで腕を磨こうと思っていた

ヘタでも、そこそこの写真が、カミソリマクロであれば撮れるかもしれない

 

グググググググググググググ

 

Apple Watchの通知だ

どうやら、コメントか問い合わせメールが入ったようだ。WordPressからの通知だった

 

少し暗くなってきた夕方、雨が降っている状況で、私はApple Watchを見る余裕は無かった

後でまとめてみれば良いだろう

そう思って、歩みを進めた

 

この通知から物語は始まる

 

始まりはいつも雨

 

盛岡には、冷たい雨が降っていた

少し早く出過ぎた月が、恥ずかしそうにこちらを見つめていた

月は私に何かを言いたそうだったが、何も語ることは無く、ただ、ぼんやりと雲の隙間から顔を見せていただけだった

 

「男達のSIGMA」が静かに幕を開けた

 

〜次回予告〜

通知の相手は誰なのか?

部長の運命を大きく左右する突然の出会いは、まさに「運命」と言うしか無いタイミングでやってくる

衝撃の第2回は明日の夜の更新を待て!

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