現役高校教員が教える、「先生」の良いところ、大変なところ〜教師を目指す若者へメッセージ・共に感動を感じよう〜

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こんにちは。地味に高校の数学の先生・部長ナビ(@nabi_1080)です

僕は17年教員をやり、卒業生を合計5回送り出しました。もう40歳で、今年は進路指導部で重要な仕事も担っています。

そんな僕が書いているこのブログには「将来先生になりたい」という学生さんの読者も数多くいらっしゃって、メッセージのやり取りも活発に行われています

ただ、どうしても、PVが増える(月間28万PV前後)につれ、数が多くなり、対応が大変になってきたので、一度まとめてメッセージとして学生の皆さんにお送りしたいと思います

結論を先に言うと、大変な事もたくさんありますが、こんなに感動的な仕事は他に無いと思います。ぜひ、共に生徒の心を育てませんか?現場でお待ちしています!

ちなみに、僕は高校の勤務なので、小・中はわかりません。高校(公立)の話だと思ってくださいね!

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良いところ1「何と言っても、卒業式」

とにかく、学校には卒業式というモノが毎年あります。これが泣かずにはいられない

入学式の時は幼かった生徒達が胸を張って、感動的な卒業式を迎え「お世話になりました。ありがとうございました」と来てくれるとマジ泣けます。生徒も泣いてます

「この日のために頑張っている」

そう言っても過言では無い「成長MAXの日」それが卒業式です

卒業式、最後のHRでまさかの合唱。40歳男泣きの一部始終をどうぞ
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こんにちは、教員やって16年、実は先生なんです(笑)。部長ナビ(@nabi_1080)です 卒業式は普通に感動的に行われた 3月...

↑こういうことが起きます。高校でも起きます。たまりません。全ての苦労が吹っ飛びます

卒業は別れでもありますが、先生という仕事はこの「節目の日」に向かって頑張れるので、目標を立てやすいというところも、非常に分かりやすいのでは無いでしょうか?

良いところ2「日々、変化がある」

教員の仕事というのは、同じことの繰り返しでは無く、必ずそこに生徒の「成長」があります

成長が遅れ気味の生徒もいますが、個人に差はつきもの。それを受け入れることで、生徒と共に、毎日変化を楽しみながら過ごすことができます

もちろん、変化は良いことばかりではありませんが、最終的に「あのとき頑張って良かった」と生徒は言ってくれることが多く、同じ学年でも、毎年違う変化があるので、こちらも工夫しがいがあるというモノです

良いところ3「反応がダイレクト」

生徒は成長過程の子供です

だから、反応もダイレクト。授業で言えば「わかる」「わからない」がストレートに出てきます

高校生でもその辺はズバッと言ってくるので、自分の今の指導が正しいのかどうなのか、分かりやすいと言えます。大人じゃ無い分、正直にそのままを言ってくるので、「相手のことを考えて言わなければいけない時もあるよ」と教えることも当然必要ですが、自分に対する評価というのは非常に素直でそのままですから、「自分が進化」するには最高の環境と言えます

僕も40歳を過ぎてもまだ、授業で「どう?わかるかな?」と聞くと、生徒が首をひねる時があります

それは僕の説明が分かりづらいからなんですね。そういう時は「ゴメン、それじゃ、この説明はどうかな?」と工夫をしていくきっかけを与えてくれます

その場の反応でわかるというのも先生の仕事ならではでは無いでしょうか?

良いところ4「卒業後、さらに成長した姿を見せに遊びに来てくれる・同窓会が楽しい」

僕は年間で言うと50回以上「卒業生との会食」に出かけています

会食では、自分が担任していない生徒も来てくれたりして、昔話に花が咲きます

仕事の愚痴や、恋バナ、結婚や出産の報告など、様々な成長が「卒業後」も見えるのが、この職業の素晴らしいところです

2016年8月も予約がたくさん来ていますが、今から楽しみですね。3年間だけの付き合いでは無く、一生の付き合いになるのも教員という仕事の大きな特徴であり、やりがいです

工夫をすればするほど、生徒の心に響き、それは年月を超えて残っていくようです。「先生、飲みに行きましょう!」って言ってくれる生徒(もう大人だけど)との会食はとても楽しいモノです。ただ、僕は酒が全く飲めないので、それは申し訳なく思いますね。焼き肉屋、ハンバーグ屋、回転寿司、スパゲッティ屋などでの会食も多くあります。ファミレスもありますね〜

良いところ5「クラスは担任の鏡。責任は確かに重いが、担任、楽しすぎる」

これはよく言われることですが、生徒を愛し、クラスを愛し、たくさん愛を注ぎ、褒めることで、一人一人もそうですが、クラスも大きく成長します

集団の若者を相手にするというのは決して簡単なことではありませんが、担任ガイドブックのような書籍もたくさん出版されています。ウマいHRをできる先生の技を盗み、自分のクラスに生かすことで、ビックリするほど、生徒は成長します

これが楽しいんです

「教室に行きたくて仕方ない」というのが、担任の感覚と言えるでしょう

僕は50分のLHRがあって、20分余ったら、とにかく熱い話をします。話しまくります。そうすることで、生徒は心を開き、褒めることで自己肯定感が増し、さらに頑張ってみようというきっかけになるのです

教員全員が担任を持てるわけではありませんが、担任こそ教師冥利に尽きると言っても過言では無いくらい、多くの先生方が「担任やりたい!」と言います。そうです。担任、最高なんです

逆に、手を抜くと、すぐに生徒は見抜き、クラスはバラバラになる可能性もありますので、責任は重いかも知れませんが、非常にやりがいのある仕事ですね

大変なところ1「粘り強さが必要」

生徒も当然成長過程の一人の人間です

粘り強く褒め、成長を待たなければならない場合もあります。教員には根気強さも必要です

わかりやすく言いますと「高校3年間でわかってくれない」生徒も実際にはいます。では、そういう生徒は「指導が無駄」なのか?と言いますと、そうでは無いんです

僕が現役だった時は先生の言うことなど一切聞かない終わってる生徒でした。ゴメンナサイ

でも、大人になり、仕事を持ち、家庭を持ち、子供が生まれ、やっとわかることがあります

そうです

教員というのは、「生徒」という「種」に「水をまく」仕事なのです

いつ芽が出るかわかりません

でも、水をやらなければ、芽は出ませんよね?それが高校3年間では残念ながら芽が出ない場合もあるのです

しかし、我々教員は生徒に水をまき続けます。「褒める」「認める」「対話する」「耳を傾ける」ことを通し「いつか伝わるその日」のために、根気強く指導するのです

指導は「叱る」だけではありません。褒めることも立派な指導なのです

高校教員から見た「子供を褒めるコツ」。10のうち、良いことがたった1つの時でもそれをちゃんと褒めていますか?
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こんにちは。部長ナビ(@nabi_1080)です 私は高校教師として数多くの生徒を見てきた。 まだ40歳だが、卒業担任は合計5回やっており、...

↑この記事でまとめた褒め方にもコツがあります。ぜひ、先生になったら、たくさん生徒を褒めてあげてください

いつか必ずこちらの思いは伝わり、そして、会いに来る生徒もいるのです

「あのときの言葉、やっとわかりました」

そう言ってくれる生徒もいます。だいたいそういう場合は子供を連れ、家族で会いに来てくれます。

高校3年間で伝わらないとどうしても「なんでわかってくれないんだろう」と思いがちですが、3年で伝わらないのが当たり前だと思う方が良いです。そんなに簡単に、発展途上の子供達に様々なことが伝わるわけではありません

大事なことは「水をまき続けること」です。教員になりたい方は、日頃の生活で、これを意識し、「我慢」ではなく「信じる」心を自分の中に育てると良いと思います

大変なところ2「わからない気持ちが、若い先生はわからない」

先生というのは、大学を出ないと免許がもらえませんよね?

と言うことは、学力があって、大学入試を突破し、そして、教員採用試験も突破する、いわば「優秀な人」が先生になるわけですよね

まあ、当然、教科を教えるわけですから、優秀で無ければ教えることはできません

しかし、ここに落とし穴があります

先生は「その教科が好きで、得意」なので、先生になるわけですが、生徒は「嫌い」「苦手」かもしれません

先生は「進学校」出身かも知れませんが、お住まいの地域に、進学校はいくつあるでしょうか?よく考えると、進学校以外の学校の方が多いことに気付くはずです

そうなんです

僕の教える数学なんて分かりやすいですが、「得意・苦手」がハッキリする高校教育は、「わからない人の気持ち」がわからないと、授業が成立しません

多くの学生さんは、優秀な高校、大学を出られていると思いますが、教育現場は必ずしもそうではありません

僕なんて、英語、国語はサッパリですから、こういう生徒もたくさんいるんです

その「苦手・嫌い・できればやりたくない」という生徒の気持ちを理解し、寄り添わなければ、この仕事をうまくやっていくことは難しいかも知れません

生徒に「好かれる」ために仕事をしているのでは無く、「信頼」が大切なんですね。「苦手だけど、この先生の授業、聞いてみようかな」と思えるような工夫が必要です

この工夫が、要するに「自分は聞けばわかる」という授業を、噛み砕いて、分かりやすく、ゆっくりと教える必要があるので、その工夫にかける時間が結構大変です

塾と学校は違いますが、塾のアルバイトをすることで、この「苦手な子に対する工夫」を学ぶと良いのではないでしょうか?

「付いて来れなければ付いてこなくても良い」という時代はとっくに終わっています

私のやっている対話型アクティブラーニングのような「生徒全員参加」型の授業がこれから推奨されていくと思いますので、一方的な講義型授業の時代は終わりを告げるのです

教員に必要なのは、自分が得意な教科を、いかに「知識、興味ゼロ」の生徒に教え、笑顔を引き出すかです。それは努力が必要です。

わからないのを生徒のせいにするのでは無く「自分の説明がわかりづらい」と思えるようにならなければ当然、自分の進化はありません。その辺の心づもりが重要と考えています

まとめ

全部で7つのことを書きましたが、当然、他にも色々なことがこの仕事は絡んできます

ただ、大変な事を全てひっくるめても、担任を最後までやりきった時の感動は素晴らしいモノです

毎回違う感動があります

同じように教えているのに、同じように褒めているのに、毎年生徒は違った成長を見せるのです。それがこの仕事の最大の魅力かも知れません

「部顧問はブラック」とか色々マイナスな情報が流れていることも確かですが、生徒の「成長」という目に見えない要素を仕事の成果とする我々教員は、大きな使命感と、責任感、そして、何よりも「教え、育てることが好き」で無ければ成立しない職業です

ただ、上に述べた通り「水をまき続ける」ことで、生徒は芽を出し、いつしか、必ず大輪の花を咲かせます

生徒により、色や大きさは違いますが、それぞれの人生でそれぞれに「咲く」のです

その日のために、毎日水をまく、そんな地味な仕事なのかも知れません

最初は「やってもウマく行かない」「言っても聞いてくれない」など、悩みが多く出るかもしれません。しかし、卒業後、成長した姿を一度でも目にすると、そんな苦労、一瞬で吹っ飛びます

そういう先生というのは、「ぶつかってくる」先生ではないでしょうか?

暑苦しく、ウザい、そういう時代では無いのかも知れませんが、私は多くの卒業生と今でも交流があります。みんな20代です

ですから、時代に関係なく正しいことを伝え、水をまき、褒め、認め、耳を傾け、熱く語り、そして、共に歩く

前から引っ張るのでも、後ろから声をかけるのでも無く「共に歩く」こと。これが教員なのでは無いでしょうか?

色々書きましたが、僕はこういうスタンスで17年、教員をしてきました

そして、今、たくさんの感動に囲まれて、毎日過ごしています。最高です

もし、コレを読んでくれている学生の皆さんが「そう言うの、嫌いじゃねえな」と思ったら、ぜひ、教育学部や、教員免許の取れる大学を目指してもらって、将来、先生として生徒の心を育てる仕事を一緒にしてみませんか?

僕はこの仕事が大好きだし、誇りに思っています。

一人でも多くの素晴らしいハートを持った学生さんに、このメッセージが届くことを祈っています。

 

さあ、今日も教室に行こう

 

たくさんの笑顔が待っているから

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