アクティブラーニングと半アクティブラーニング、質問と結果

対話型アクティブラーニングの世界へようこそ!部長ナビです

部長ナビの特殊な授業「対話型アクティブラーニング」まとめ
部長ナビの特殊な授業「対話型アクティブラーニング」まとめ
部長ナビの特殊な授業「対話型アクティブラーニング」のまとめです。 2016年度「対話型アクティブラーニング」活動報告、活動予定 ★5...

ハイ
結構お問い合わせいただきました
「アクティブラーニング」です

でも
どっちかっていうと

半アクティブラーニングって何ですか?」

って言う質問が数通来まして
まあ、確かにそうだよなって思いました

本当は昨日アップする予定だったんですが
帰りが遅くなって疲れていたので
今日のアップになりました
まだ、
コメント、メール、メッセージ、Facebookチャットの処理もしていませんね
これからやります。申し訳ありません

と言うわけで
昨日、
若い数学の先生(野球部)の「アクティブラーニング」
私の「半アクティブラーニング」を両方授業公開しました

時間的には、私の「半アクティブラーニング」の方が2時間目だったので
早かったんですけど
朝会で、全職員に告知しましたが
まだ、浸透している授業法ではありませんので
まあ、2~3人来れば良いかなーと持っていたんですが
結構な数の先生方が見に来てくれました

ビックリしたのは
校長と進路部長が来たって事です
校長も進路部長も数学教員ではありませんのでビックリしました

「アクティブラーニング」については
昨日やり方を記事でアップしましたので
それをご覧ください

【過去記事】アクティブラーニングと半アクティブラーニング

では、
私がやった「半アクティブラーニング」について説明しますね

まず
前提として
「生徒がアクティブ」じゃないとダメなんです

ですから
今までのような
「普通に公式を書いて、例題を説明して」
と言うやり方は「アクティブラーニング」とは言いません
そもそも
「アクティブラーニング」ってのは
分かりやすく言うと
「机を6~8個くっつけて、生徒同士が意見を出し合ってまとめる」
っていう活動がメインなワケで
生徒が自分で考え、自分で発言し、自分でまとめる
コレが大切なんですね

アクティブラーニングでは
ムリヤリ班編制をして、課題を与え
「やるしか無い状態」に追い込んで、グループワークをさせているわけです
それを
私は「講義型の授業」で普通にやっています

まあ
質問も来たので
参考になるかどうか分かりませんが
私の「半アクティブラーニング」について書いてみたいと思います

まず
昨日は、ルートの計算の復習でしたので
(ウチは進学校じゃないので、
1年生は数学1とは別に、基礎的な計算をやる授業がある)

「ルートって何だっけ?」

って質問からスタートしました
そうです
私の授業は「質問」がメチャクチャ多いんです
これが
「半アクティブラーニング」の大きなポイントです

すると
生徒は「無理数です!」なんて言います


そうそう
私、「当てない」んです
生徒が自由に発言するのを待ちます
ウチは進学校ではないので
数学に自信が無い生徒が多いですから
そういう生徒から発言を引き出すには
当てないで、自由に発言させるのが一番です
間違っても、ちゃんとフォローすることで
どんどん生徒が「思ったこと」を発言するようになり
それが「発言するために考える」事につながります

んで
「そうだよな、ルートは無理数だ」

「んじゃ、無理数って何かが無理なんだよな」

「何が無理だっけ?」

と聞きます
無理数ってのはルートに代表される値ですが
例えば「ルート2」ってのは
「2乗して2になる正の数」を示します
小数で近似すると「1.4」くらいです

この質問に対し
中学校時代、全く数学が苦手で
数学教師からはほとんど相手にされなかっただろう生徒が
数学の時間、ずっと「無視」され続けていた生徒達が
私の「半アクティブラーニング」でもの凄い活動を見せるのです

この
「無理数って何が無理だっけ?」

に対して
もの凄く色々な答えが出てきます

生徒の名誉のために
細かくは載せませんが(笑)
10個以上の意見がガンガン出ました
この時点で、後ろで見ていた先生達はビックリしてましたね
自分の授業ではロクに話も聞かず、
突っ伏している生徒達が
目を輝かせて自分の意見をガンガン発表しているわけですからね
でも、
私はコレ、普通なんです
前任校の進学校でもこんな感じでやってましたからね
学校種は関係ありません

さて
何が無理なのか、その中で面白い答えが出ました

「整数で書くのが無理!」

おー
なるほど、と思って
ここで、私は一気に方向転換しました

「君たち、今「整数」って言葉が出たけど、整数って何だ?」

この私の質問に
一瞬静まりかえる教室
隣同士顔を見合わせ
「整数?」
なんてコソコソ話しています

この日は
「ルートの計算」を説明する予定でしたが
無理数の概念の話から
整数の話に切り替わりました(笑)

この辺の切り替えも
「何であんな風に切り替えを思いつくんだ?」
なんてベテランの先生に聞かれたりしましたが
えー
「フィーリングで何となく」です(笑)

何となく切り替えました

しばらく経つと
また生徒から意見が上がってきます

「整数は数だ!」

コレ、ウケますよね(笑)
そりゃ、数だよ(笑)

でもね、生徒は真剣なんですよ
中学校では全く意見を聞き入れてもらえず
言っても間違いばかり、テストも点数取れない
全く何をやってるのか分からない状態で
ウチの学校に入学してますから
それが、高校では自由に思ったことを言っても
怒られないし、馬鹿にされないし、先生は黒板に意見書いてくれるし
たぶん、生徒も楽しいと思うんですよね
それが「数学」で出来るってのが、生徒にとってはかなり刺激的なんです

そんな生徒達の意見を色々聞きながら
もの凄くバンバン意見が出るので
後ろの先生達も目を丸くして
「なんなんだコレは・・・」という表情で
生徒達を見つめていました

熱気に溢れる教室
飛び交う意見
そうなんです
グループワークなんかやらなくても
生徒のアクティブな活動は十分可能なんです
問題は、教師側の姿勢だけなんです
能力は問題じゃない
うまくいっている先生の授業をたくさん見て
アドバイスをお願いして、予備校の授業を見て
そして、自分の授業にフィードバックする
それが大切なんです

さて
話を元に戻しましょう

とある生徒がこう言いました

「整数は、分母が1だ!」

オーなるほど
そう来たか

と思って
黒板に私はこう書きました

「2分の4」

そして、こう問いかけました

「分母が1だと整数って言うんだったら
コレは整数じゃないよな」

そうすると、
生徒達は目を輝かせて口々に大きな声で発言します

「違うよ!先生!それは約分すると分母が1だから
コレも整数だよ!」

もうね、止まりません(笑)

良いですか皆さん
コレが「授業」ってものです


「授業楽しい」って良くブログに書きますよね?

こんな授業を毎日やってるわけですよ
だから、楽しくて仕方ない
私がまず楽しいんですよ
スゲー楽しい

だから、たぶん生徒も楽しい、授業評価も上がる
「来年も数学教えてくれ」って言われる
卒業してからも「先生のおかげで数学好きになったんだよ」って言われる
嬉しいですよねー

生徒は「分母が1だと整数」ということに
どうやら気付いたようで
私が「3分の9」とか「4分の16」とか書いても

「それも整数だよ!」

「何でだ?分母は1じゃないぞ?」

「約分すると、1になるじゃないか!」

「んじゃ、コレはどうだ?」

と言って

「-1分の2」と、分母をマイナス1にしてみました

うーむ
我ながらナイス(笑)

すると
また、一瞬で教室が緊張感に包まれます
シーンとなります
さっきまであんなに生徒が発言していたのに
あっという間に、誰もいないかのような静けさになるんです

そうです
コレ
生徒が考えているんです
一生懸命頭を使って考えています

そして
誰かが発言します

「コレは、分母が1じゃないから・・・」

「あー!わかんねえ!」
なんて声も聞こえます

「どうすりゃいいんだ!」

もうね、私の思うつぼ(笑)
私の作ったワールドに見事に引きずり込まれているわけです

でもね
知ってる生徒は何人かいますから
その生徒達が助け船を出してくれます

「先生、マイナスでも、割り切れれば整数です」

そうですね
-1も-2も整数です
分母がマイナスであっても、割り切れれば整数なんですね

ここで
「なるほど!そうなのか!オマエスゲーな!」
ってなります
答えた生徒は気分が良いですよね

知ってたけど言えなかった生徒も

「あー、知ってたのに!」

なんて悔しそうな顔をします
知らなかった生徒は
「整数って、マイナスも良いんだ!」
なんてビックリしてます

まあ
中学校で習うことなんですけどね(笑)

でも良いんです
頭使って、発言して、クラス全体で作っていく、理解していく
それが私の目指している

「講義型、半アクティブラーニング」です

その後
長くなってきたので割愛しますが

「「4分の0」は分母が1じゃないから整数じゃないよな」

と言う
生徒を悩ませる問題を突きつけ
また考えさせます

まあ、こんな感じでやってるわけですね

校長からは「本当に素晴らしかった」と褒めていただきました
やったー(笑)

進路部長からも
「久々に良いモノ見たけど、いつもあんな感じなの?」
と言われて
「いつもは、寸劇とか歌が入るので、今日は抑えめです」
と言ったらビックリされました(笑)

進路部長は私の直属の上司なのですが
滅多に人を褒めたりしませんので
進路部長に褒められたのは嬉しかったなー
(ちなみにこの人も、
授業評価のA評価が87%を超えるとんでもない授業をする先生です)

若い先生達も
「次元が違う」と口々に言ってくれたので嬉しかったですね

でもね
こういう授業って誰でも出来ると思うんです
ポイントは「真似る」こと
私だって最初は出来ませんでしたよ

色々見て、盗んでここまで来たわけですから

今回は中学校内容の概念でしたが
コレで、数学1も数学2もやってますので
楽しいですよ。

私のやっている「半アクティブラーニング」
来週もやる予定ですので
(と言うか、毎時間やってるけど(笑))
また職員全体に告知して、見に来てもらえたら良いなー

学校全体で
「授業を良くしよう!」
っていう雰囲気になると、スゴく良いですよね

どうでした?
参考になりましたか?

参考になれば幸いです
全国の数学苦手の高校生のみんな!
概念は大切だぞ!
頑張って考えよう!

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